似非 (エセ)科学か?【EM菌】生ごみコンポスト。情弱の俺が、知らずにEMエコペールって言うバケツを買った。レヴュー。

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生ゴミコンポストというのを知った俺はEMエコペールとか言う生ごみコンポスト用のバケツを買った。

やっぱ一人暮らしで飯作ってると、生ゴミが出ます

そりゃあ当たり前ですね。んで、なんかネットを見てたら、生ごみコンポストって言って、生ゴミを肥料に変える方法があるらしいではないか。

俺も、それしてみようと思った訳。

んで、まあろくに調べもしなかったんだが、簡単に言うと、生ゴミを土に入れたら肥料になるよって言う話らしい。

で、家庭で生ごみコンポストっていうのをするには、庭なんかがなくても、なんかそれ専用の容器があるらしいではないか。

普段から家庭菜園 (かていさいえん)をしている俺は、コーナン (ホームセンターの名前)に行って、園芸コーナーを見てたら、生ゴミコンポストっぽい奴を発見。

カクセー EMエコペール #18

で、生ごみ発酵堆肥化容器EMエコペール♯18という、下に蛇口 (じゃぐち)のくっついたバケツと、よくわからんが、その発酵 (はっこう)を促進 (そくしん)させる、発酵促進剤 (ぼかし)と言うのを買ったのだ。

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で、その容器に生ゴミと、ぼかしを入れて、肥料作り。っぽい事をしてる。まだ買って1週間くらいだけど。

しかし、ネットでEM菌に書かれていた記事を偶然読んでしまった。

で、まあなんとなしに、その生ゴミコンポストって奴をネットで検索してると、EM菌がどうやらエセ科学、ニセ科学だとか、インチキだとか、書かれ方が散々(さんざん)なものを見つけたのだ。

ん。EM?そういや俺が買ったバケツにもEMって書いてたな・・・。

ん。俺はもしかしたら、とんでもない恥ずかしい物を買ってしまったのではなかろうか・・・。

で、ネットで読んだ感じで、俺は、このバケツとどう向き合っていけば良いか考えた。

どこがエセで、どこが事実なのか。

もう既 (すで)にエセだとかニセだとか多くの人に書かれている、EM菌用のバケツを買ってしまった俺は、こいつ (このバケツ)をどう有効利用 (ゆうこうりよう)すればいいのだろうか

で、どういった物なのかを軽く説明しよう。

EM菌とは

あくまでもEM菌が良いって信じてる人の意見です。

EM菌とは、なんかよく分からん英語の略で、、、。もうめんどくさいので、基本的な事は、EMの公式ページっぽいところから、コピペしよう。

EMとは?

EM(EM菌)とは、自然界に存在する醗酵微生物(乳酸菌、酵母、光合成細菌など)を 組み合わせ、共生できるように、沖縄琉球大学の比嘉教授により開発された 「多目的微生物資材」のこと。 人間や環境に役立つ、いわゆる「善玉菌」の集合体のことです。 EM菌は現在、世界55ヶ国で製造され、約150ヶ国に技術情報が伝えられています。 また、15ヶ国で国家プロジェクトとして取り組まれています。

引用元:イーエムジャパン (http://www.emj.co.jp/)

つまり、よく分からんが、良い菌の集まった物らしいです。しかも日本人のどっかの先生が考えたらしいね。

EM (EM菌)という名前

EMとは、「有用微生物群」英訳の略で、E「有用(Effective)」と M「微生物群(Microorganisms)」の頭文字を組み合わせたもので、 EMの開発者である比嘉照夫(ひがてるお)農学博士により名付けられました。
当初EMは、沖縄農業の神様と親しまれている名前「サイオン」と命名されました。 しかし、世界的に評価されEMの需要が広がっていく中、簡明な英語名が必要とな り、1982年には、「EM(Effective Micro-organsms=有用微生物群)」という名 前になり、EM1号、2号、3号として世に出たのです。
通称、EM菌と呼ばれますが、「EM菌」という菌は存在せず、EM中の微生物の集合 体の総称として広く使われています。

ようするに、どこにでもある、良い菌を使ったのが、EM菌っていうらしい。そんなに大した事ない普通の事なんじゃないの?って俺は思うが、なんでこんなにネットで叩かれてるのだろう。

EMが叩かれる理由

で、Wikipediaを見てみた。すると一気に怪しさが・・・。

原理

常識的な概念では説明が困難であり、理解することは不可能な、エントロピーの法則に従わない波動」である「重力波と想定される縦波」が「低レベルのエネルギーを集約」し「エネルギーの物質化を促進」する、この「魔法やオカルトの法則に類似する、物質に対する反物質的な存在」である「蘇生の法則」ことシントロピー現象がEMの本質的な効果であると比嘉は推定している。

また、EMに結界(聖なるものを守るためのバリア)を作る性質があることは「EM関係者の間では広く知れ渡っていると比嘉は語る。

引用元:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/有用微生物群)

この説明を読んだ限りでは、統合失調症 (とうごうしっちょうしょう)を煩 (わずら)ってるか、キチ○イじゃないの?? (失礼。)って思ってしまうレベルの説明だ。

もう少し分かりやすい説明はしていただけないものだろうか。

なんか難しい事を言おうとしてる割には、重力波と想定だとか、本質的な効果だと推定だとか、曖昧 (あいまい)すぎる。中二病的な・・・?

農学博士 (のうがくはかせ)らしいが、何か博士っぽくない。難しい事を言おうとして煙に巻く、詐欺師レベルの言葉に聞こえてしまう。

なんで普通に、乳酸菌とか、自然界にある良い菌を利用して、ゴミを肥料に変えましょう。くらいの話にとどめておかないのであろうか。

そう言った頭の悪い人が、「なんかスゴい事言ってる!!」って思うような、一見難解な説明の方が、商品が売れるのかな。

あぁ。あああああああああああ。なんか、すんごい恥ずかしい物を買ってしまった感が、、、、する。

比嘉って人が、もう少しまともな感じの人だったら、俺、このバケツ愛用しただろうに。

比嘉さん、あんた、もう少し変な発言を控えてくれたら良いのに・・・。

で、もう少し科学的に、このバケツを有効利用する方法をまともに考えてみる。決してこのバケツが悪い訳ではない。ハズだ。

そんな変な波動があるなら、俺、このバケツ使いたくないよ・・・。

EMエコペール (生ゴミコンポスト)の有効利用方法。


カクセー EMエコペール #18

おそらく、肥料を作る分には問題なく、このバケツで、生ごみから肥料を作ることができる。

要するに、生ゴミを入れて、腐らせて、肥料にする分には、この容器は問題ないはずだ。問題なのは、変なキ○ガイ地味 (じみ)た、大言壮語の発言だけのはず。

だいたい、世の中に普通にある、良い菌の集まりをEM菌と呼んだだけのものを、いかにも、「私が発明したEM菌はすごい!!」などと、言って、自分の所有物のように管理している感が怪しいではないか。もともときっと有用な菌だろうに、すごく怪しい物になってしまって残念である。

ボカシとはどんなものだったのか。

で、よく分からないけど、この俺が購入した、ぼかしってのにも良い菌が入ってるのは事実なんだろう。せっかく買ってしまったし、それだけは信じる事にするよ。でね、この、ぼかしってやつ、見た目はただの米ぬかみたいな感じなんだよね

で、生ゴミを使った堆肥 (たいひ)の作り方をEMと関係ないサイトで見てみると、そのサイトでも、ピートモスや土 (枯れ葉や、もみがら)、米ぬかなんかを使ってるんだよね。

まあ理論的には、EMは、全く普通の堆肥の作り方と、変わりがなさそうなんだよね。EMなんとかってわざわざ言ってるけどさ。波動だとかなんとか言ってるけどさ。

つまり、このバケツは、普通に米ぬかとか、落ち葉とか、ピートモスを入れて、普通に堆肥 (たいひ)作りに有効利用したら良いと思う。

有効な菌が既にこのぼかしって奴に入ってるなら、新たにぼかしなんて買わなくても、米ぬかとか入れたらそれで繁殖 (はんしょく)してくれそうだしさ。普通に。ようするに乳酸菌って、普通に自然界にあって、ぬか漬けに利用されてる訳だしさ。

で、余分な水分は下の蛇口から取り出せる。つまり結構便利なバケツなんだよ。普通に。

しかもコーナン (ホームセンターの名前)で、1200円くらいで買えたし。

で、この余分な水分の事を、EM業界では、液肥と呼んでいるらしく、有効利用方法が書いている。鵜呑 (うの)みにはしちゃあいけないだろうけど、まぁ別に問題のない使い方っぽいので、メモをしておく。

■液肥の使い方■

●草木・野菜には…………

1,000倍に薄めて、肥料にする。

●配水管・トイレには……

500倍に薄めて

(消臭・洗浄に効果があります。)

だそうだ。

バケツの使い方も載せておく。

EM発酵堆肥の作り方

① EMエコペールに生ごみを入れます。(水切りを良くして、なるべく細かくするのがコツです。)

② 発酵促進剤 (ボカシ)をふりかけて、フタをしっかりと閉めてください。 (生ごみ1kgに対し10〜20gを均一にふりかけてください。)

③ ①〜②をくり返し、いっぱいになったら1〜2週間生ごみをねかせると発酵堆肥の完成です。

(コックから液肥が出にくいときは、フタを少し開き、空気を入れてください。)

おねがい

●その日に出たごみは、その日のうちに処理してください。

●夏場は、発酵促進剤 (ボカシ)を多めにふりかけてください。

●フタがふくれる場合は、ガス抜きをしてください。

●容器を2個用意され、交互に使用すると便利です。

●液肥抜きはマメに行ってください。水分が凸部の上まで溜まると夏場、腐敗、悪臭の原因になることがあります。

●容器を洗うときが液肥抜きコックもよく洗ってください。液肥が付着そていると夏場腐敗することがあります。

んー。バケツに貼り付いてた紙に書かれている説明は案外まともだね。何も問題はない。

詳しい使い方は下記の公式サイトで載ってるよ。

EM生ごみ発酵肥料のつくり方・使い方

ん。新聞紙を下に敷くって書いてる。バケツにはそんなの書いてなかったではないか・・・。

まあ普通に、ヌカミソの匂いがしてきてるので、成功してるみたいだが。

EMは利権の為に怪しくなったっぽいね。

要するに今の時代、ネット社会で、簡単に情報が共有できてしまい、EMとかいう名称の発案者の変な発言がクローズアップされ、問題になっているのであろう。思うんだけど、単に世の中の有効な菌を集めただけの物をEMとか言って、利権にするから、叩かれるんだよね。

もっとオープンソースにしたらいいのにさ。てことはもしかして商標でも取ってたりして

やたらと商標登録されていた。EMの商標権。

で、特許情報プラットフォームで『EM 菌』で、商標を検索してみたら、やたらめったらEMの商標が出てきたよ。

商標権 (しょうひょうけん)とは即 (すなわ)ち、製品やサービスの名称の権利。つまり利権

しかも様々な分野【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】で商標とっててさ。

だから、肥料だけにしといたら良いのに、病気にも効く。何々にも効くって、万能なすごいものみたいに宣伝してる訳だね。

登録商標『EM∞Effective Microorganisms\有用微生物群』

登録商標『EM∞Effective Microorganisms\有用微生物群』

引用元:特許情報プラットフォーム (https://www2.j-platpat.inpit.go.jp/)

要するに、EMを批判する側も、科学でもなんでもない、ただ単にビジネスでやってる商売のEMを真面目に叩き過ぎなんじゃない?とも思ったけどね。

蛇口がついた、堆肥作り用のバケツ1個、1,200円とか、結構良心的な価格だしさ。

まあ理由は、このビジネスの発案者の、発言があまりにもインチキ臭すぎるし、EMってのが、このうさんくさい方法で、あまりにも儲けてるから、なんとか貶 (おとし)めたいって気持ちも分からんではないけどね。

結論

今のところ、このバケツは、きっちりフタもできるし、下から余分な水分も抜けさせる事ができるし、価格も良心的だし、商品としては、良い物だと思っています。ただ、ネットで色々な人の声を聞くと、EMというビジネス全般自体は、うさん臭い気がしました。

このバケツを製造しているメーカー、製造元、グリーンバル株式会社って書いてるんだけど、新潟県の会社みたいなんだけどね。

こんな怪しいEMって名前わざわざつけなくても (EMって言葉に頼らなくても)、普通に、エコペール (一番売れている、生ごみコンポスト用バケツです。)みたいな感じで販売した方が、今となっては変なイメージがつかずに売れる気もするんだがな。

カクセー EMエコペール #18

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2 件のコメント

  • ここの主さんの発言は至極真っ当です。
    EMなどというものは存在せず普通の酵母菌や乳酸菌です。
    私も普通にcompostで家庭菜園をしてますがEMなど使わなくともしっかり野菜は育ちます。
    私の友人は癌で死にましたがEMなるものにすがって騙されていました。
    もう、悪辣な宗教であり、EM詐欺と言っても良いのでは無いでしょうか?
    ボカシ肥料なる物も単なる有機肥料で良いのでは無いでしょうか?
    米糠やフスマ、藁などを活用して家庭の残飯残らずリサイクルできれば家庭菜園程度なら良いと思います。

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